ウールナイロンタイプライターテーラードジャケット ーMaking Storyー
創り手の思いをお届けするMaking Story
今回は、
ウールナイロンタイプライターテーラードジャケット
について。
代表兼パタンナーのシンさん(土江 進太郎)に
お話をお聞きしてきました。
Cobittoならではの
バランス感が絶妙な
テーラーカラージャケット。
特徴的な生地の魅力と
細部のこだわりを、
どうぞお楽しみください。
ぜひ最後までお読みいただけますと嬉しいです!
___ここを見てほしい!というポイントはどのあたりになりますか?
①ボタン位置
②襟
ですね。
テーラーカラージャケットって
世の中にたくさんあるじゃないですか。
ザ・ベーシックですよね。
その中でどうCobittoらしさを
打ち出していくのかって、
かなり大事で。
これまでもいくつかジャケットを
商品化してるんですが、
いま残ってるものってほとんど
ノーカラーなんです。
なかなか「これ!」という形に
たどりつくのが難しかったんですが
やっと完成に
こぎつけた感じがします。
___Cobittoらしさがボタン位置と襟に表れてるわけですね
そうなんです。
まずボタン位置から。
ご覧のとおり、
かなり高い位置に置きました。
しかもボタンはひとつです。
もともとのりさんのデザインイメージ、
絵の時点から
「ボタン位置を高くしたい」
というのはあって。
そのほうが都会的な雰囲気に
なるんです。
ボタン位置が低くなると、
胸元の開きが大きくなる。
そうなると重たい感じがするし、
なんとなく制服っぽい。
ボタンが上めになることで
スッキリ感があるし
都会的で垢ぬけて見えます。
小柄さんがカッコよく着ることを
考えても、このボタン位置で
目線を上に。
上重心になる良さもありますよね。
ボタン位置を上げたいのりさんと、
ちょっと落ち着かせたい僕で
位置が上がったり下がったり
ちょっとせめぎあいました。笑
結果、いちばんいいバランスに
整ったと思います。
___襟についてもお願いします
全体の中でいちばん苦心したのが
襟の高さなんです。
ここはけっこう修正を重ねました。
襟が高いとコルセットみたいになるし、
着られてる感が出やすいので。
ちょうど首に沿う、
吸い付くような美しさを
目指しました。
・襟の高さ
・襟のカーブ
・胸元の開き
・肩の丸さ
すべて関連してるので、
すべてをバランスよく整えるのに
時間をかけました。
丁寧に取り組んだぶん、
襟がすっきり見えて
自然なフィット感に調整できたと思います。
全体とのバランス、
調和がとれてますよね。
___襟に時間をかける、Cobittoあるあるですね
襟周りは洋服の顔ですからね。
めちゃくちゃ大事です。
___推しポイントはまだありますか?
あとはサイジングでしょうか。
全体的に、あまり
フィット感は強くしてないです。
着流せるような、
さらっと羽織れるジャケットに
したかったので。
とはいえボックス型だと
大きくなりすぎちゃうので
ナチュラルフィットさせてあります。
この絶妙なサイジングが
Cobittoならではだと思います。
あとポケット位置も高めに、
スパっと真横に切った形に
設定しました。
ナナメだと重心が下がって
見えちゃうんです。
これまでにいろんな角度を
試してみたんですが
真横に切るのがいちばんいい。
見た目がすっきりします。
襟・胸元・肩回りが固まると
ポケットのベストな位置は
けっこうさくっと決まります。
全体的なバランスで
「このへんだな」ってなる。
見える。笑
___見えるんですか。すごい。笑
最後にわりとさくっと決まります。
感覚的にいけるというか。
さくっと決まってるけど
もちろん絶妙な位置につけています。
着丈やや長めのジャケットですから
ポケット位置が低いと
胴長感が出てしまいます。
ちょっと高めの位置で使いやすく、
見た目のバランスも整う
ベストな位置になっています。
僕、ジャケット好きなんですよ。
アイテムとして。
学生時代に、テーラー
(スーツなどをお仕立てする人)の
もとに通って、
勉強してたことがあるんです。
そういうこともあって、
もともとジャケットは
好きなんですよね。
なので、冒頭でお話ししたように、
Cobitto初期から
何着かつくってるんですが、
小柄女性に合うバランスが実は難しくて。
着丈と襟のバランスが
難しいんだと思います。
あと、あまり普通に仕上がったものは
Cobittoでつくる意味を感じにくくて…
今思えば、消えていった商品は
ボタンを一般的な位置に
つけていたんですよね。
今回はボタン位置や襟、
横幅のフィット感や
シルエットもすべて
こだわりきることができました。
僕の中でも納得度がすごく高いです!
自信をもってお届けできる
Cobittoらしいジャケット、
ぜひお手に取ってみていただきたいです。
___ありがとうございました!
マニッシュなだけではない、
エレガントさ大人っぽさもある
ジャケット。
袖にも裏地ありの総裏仕様で
通年使いしていただけます。
特徴的な生地感もあって
ちょっと他とは違う、
スーツ感がないのが魅力の一着。
生地についてはこちらで
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ウールナイロンタイプライターロングコート ーMAKING STORYー
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