カシミヤ混ショート丈ピーコート ーMaking Storyー
こんにちは!
Cobitto大阪南堀江店スタッフの梶村です。
創り手の思いをお届けする
Making Story シリーズ第3回目。
今回は、今月発売されたばかりの新作コート、
カシミヤ混ショート丈ピーコート
についてご紹介いたします。
Cobitto全商品を手掛けている、
デザイナー土江宜(つちえのり、のりさん)と
オーナー兼パタンナー土江進太郎(シンさん)に
お話をお聞きしてきました!
ぜひ最後までお読みいただけますと嬉しいです♪
――――――(梶村:以下略)このコートのテーマや制作の経緯を教えてください
のりさん:
Cobittoのコートは、ロング丈で
防寒しっかりタイプがそろっているので
今回はショート丈でボトムス合わせを楽しめるような
軽め丈のコートをつくろうと。
シンさん:
中綿ハーフコートもどちらかというと
アクティブに使っていただくイメージで、
このピーコートもさらっと
普段から使っていただきたいですね。
のりさん:
今年のコートのテーマはそんな感じで、
マリニループツイードコートも含め、
軽くて動きやすいものをと考えていたんです。
――――――ショート丈のコートもいろいろありますが、ピーコートでいこう!となったのは?
のりさん:
ベーシックで永く定番で使えるデザインに、
ということでピーコートにチャレンジしました。
大人が着てかわいいピーコートをつくろうって。
シンさん:
ピーコート、小柄女性が似合うイメージがあるんです。
小柄女性の優しい雰囲気とピーコートは
相性がいいと思っていました。
そして、ピーコートは若い人が着るもの、
素材が硬いというイメージがありますので、
“大人の”ピーコートをつくろうというのが
テーマになりましたね。
――――――ではその『大人』ポイントを教えてください
のりさん:
まず生地!
カシミア混のやわらかい軽~い生地を採用しました。
シンさん:
Cobittoではいろんなウールの生地を扱っていますが、
「このコートはできるだけやわらかくて
ソフトなものがいいよね」と。
いろいろ探した中でこれにたどり着いたんです。
カシミア混の上品な雰囲気がいい。
のりさん:
ちょっと光沢もあってほんとに上品な生地感です。
シンさん:
ふわっとしてるけどフワフワしすぎてなくて、
アンゴラビーバーよりややしっかりしてる感じ。
・・・・・・・・・・・・・
生地:MENCHI(メンキ)
ヴァージンウール70%
ナイロン20%
カシミア10%
・・・・・・・・・・・・・
ヴァージンウールというのは、仔羊の毛。
羊の毛は生まれたときがいちばんやわらかくて、
繊維の細いウール素材が
このコートに合うと思いました。
カシミアが10%入っていることで、
やわらかさも増しています。
MENCHI(メンキ)というのは
イタリアの生地屋さんのシリーズの名前。
ヨーロピアンな風合い、
落ち着いたクラシカルな雰囲気、
こなれた感じがあるんですよね。
やわらかさがいいんだけど
薄い生地ではありません。
厚い生地はどうしても硬くなる。
硬くなると襟とかがパシッと折れちゃうんです。
この生地はしなっと
襟もやわらかく折り返ってくれるところがいい。
ピーコートにピシッと感が出ちゃうと
やはり若者が着るもの、
学生感が出てしまいますからね。
――――――ピーコートの“学生感”みたいなものをなくす工夫はどのあたりに?
シンさん:
まずサイジングです。
ドカッとさせないことと、着丈もめちゃくちゃ大事。
ポケットの大きさなどのディティールも含め、
全体のバランスでカッコよさをつくっています。
袖はほんの少し太めに調整して
リラックス感を出しました。
袖どおりも良くて着やすいです。
のりさん:
コンパクトに見えて、実は
中にけっこう着込めるようなサイズ感です。
着丈については、パンツとスカートで
ベストな着丈感が微妙に違うなというところで、
最終的にはどちらかというと
パンツに合うような着丈感で仕上げました
シンさん:
着丈を長くして短くして長くして…
スカートと合わせてパンツと合わせてスカートと合わせて…
繰り返しましたね笑
――――――調整の積み重ねがあっての、このコートなんですね
のりさん:
ボタンもそうですね、めっちゃこだわりました。
ボタン、適当に配置してませんよ笑
きゅっと上のほうに配置してあります。
重心を上に、
着たときにスタイルアップして見えます。
ボタンサイズも気持ち小さめにしたことで
上品な雰囲気になりました。
だけど、なじませるよりは
あわい色味の生地にあえて濃い目のボタンで
ワンポイントになるような色味を選んでいます。
――――――毎回ですが、ボタンすごく考えられていますよね
のりさん:
等間隔に見えるけれども、
実は第二ボタンと第三ボタン
第三ボタンと第四ボタンの間隔が違うんです。
ほんとに等間隔に配置すると、
下のボタンが詰まって見えちゃう。
目の錯覚で、
着たら等間隔に見えるようになっています。
そして、『上までとめることもできます』ではなく、
『とめてもかわいい』ように作られています。
とめたときも開けたときも考えられたデザイン。
全部ボタンをとめてもかわいい
第一ボタンだけあけてもかわいい
第二ボタンまであけてもかわいい
全部あけてもかわいい
いろんな表情を楽しんでほしいです。
シンさん:
第一ボタンは飾りボタンのものも多いですよね。
また、とめるとシルエットが不自然になるものもある。
このコートは第一ボタンまでとめられる仕様。
だからあったかいですし、
全部あけても大きすぎないのは
生地のやわらかさがあるからです。
――――――着丈とボタンのこだわり、よーくわかりました
シンさん:
ピーコートってセオリーがあるじゃないですか。
ダブルであるとかボタンとか襟とか、
「ピーコートってこういうものだよね」
というディティールがある。
なのでできることが限られていて、
だからこそ、バランスでこだわりを見せていく!
というのがCobittoらしさかなと。
着丈やボタン、あと、
全体のシルエットの細さ。
ピーコートは
横に張り出すと大きく見えてしまう。
横から見たときも前から見たときも、
全体的にコンパクトに見えるようにつくっています。
中に着込むことも想定しているから
ただコンパクトにすればいいってものではなくて。
特に大事にしたのは
横から見たときのシルエット。
背中のすっきり感です。
ぱっと見、特に何もなさそうなところに
けっこう苦心しているし丁寧につくっているし
めちゃくちゃ時間かけてます笑
背中が張り出している、
ボリュームが出てしまっているものも世の中には多くて。
それが横から見たときに目立って気になるんです。
横から見たときのシャープさ、細さ、
絶妙です(※自画自賛)
背中(脇の後ろの部分あたり)のゆとりをどう作るか、
着られてる感を出さずすっきり見せながら
きちんと着込むこともできる形。
意外と、気を使わないとこういう形にはならないんです。
横からのシルエット、かわいいです(※何度でも言う!)
――――――横から見た姿、要チェックですね!
シンさん:
実は後ろ姿もいいんですよ。
裾まわりが大きすぎるとドカッと感が出てしまうので、
肩にはほどよいゆとりがありながら、
裾が広がらないようにつくっています。
どの商品もそうなのですが、
試作を繰り返して、
「どうやったらもっときれいになるんだろう」
とちょっとしたバランスを調整しています。
その積み重ねで、
最終的に「これしかない」
というベストな形に仕上がっています。
今回も自信をもってお届けできるコートに
仕上がりました!
横から見ても後ろから見ても
シルエットが間違いなくかわいいです(※何回め)
――――――ありがとうございました!「横からのシルエット」ここ覚えておきます
ということで、
すでにお持ちでいらっしゃる方も
これからご試着される方も、
鏡の前で横からのシルエットを
もれなくチェックしてみてくださいね。
追加情報ですが、
ポケットはかなり深く作ってある
とのことでした。
“手袋もがっつり入れられるサイズ感”
うっかり片方なくしがちな手袋、
このポケットに入れてしまえばもう安心です。
店頭では、
「コートを買うなら絶対にロングだと思っていたけど
ショート丈もすごくいいですね」
とお客様を翻弄しているこちらのコート。
ぜひ手にとってみてください。
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