サービス改定についてのお知らせ

Cobittoをご愛顧くださっているみなさま、いつも本当にありがとうございます。
代表兼パタンナーの土江進太郎です。

2013年の創業以来、変わらず今もお客様でいてくださる方や日々生まれる新しい出会いに、感謝の気持ちでいっぱいです。

このたび私どもは [色・生地・デザイン変更] [お直し]に関するサービス内容を刷新し、2023年9月1日より新しいサービス内容と料金で提供をさせていただくこととなりました。

以下、とても長くなりますが、改訂に至った経緯などを書かせて頂きました。よろしければお付き合いいただけますと幸いです。
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《目次》

1:Cobittoならではのサービスが誕生した経緯

2:Cobittoの成長

3:お直しからくる残念な気持ち

4:制作後のサービスから、制作前のサービス充実へ

5:Cobittoならではのサービスを廃止しないために

 ①9サイズ展開で選びやすく
 ②サービスと価格の明瞭化/色、生地、デザイン変更について

6:サービス改定の内容

7:僕たちのお約束 

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1:Cobittoならではのサービスが誕生した経緯

Cobittoならではのサービスとは、
ほぼ受注生産であるのと同時に、
サイズ調整、色・生地・デザインの変更、
お直しが可能なことです。

サイズのみならず、お好みにも気持ちにも

“お客様にぴったり”の服をお届けできること。
それが僕たちの誇りや、喜びでもあります。

まず、これらのサービスが誕生した
経緯からお話しさせてください。
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妻であり、Cobittoのデザインを手掛ける
土江 宜(以下のりさん) は身長147㎝と小柄で
洋服選びに困ってきた経験から、ブランドを
立ち上げる準備をすすめていました。
そこに服を作れる、僕が賛同する形で
創業したのがCobittoです。

当初は、僕たち二人のハンドメイドで
のりさんサイズ(XS~Sサイズ)の服を、
ブログや手づくり市などで販売をしていました。
少しずつお客様も増えていき、ご縁で
百貨店へ出店する機会もいただけるように
なっていきました。

「Cobittoとの出会いが阪神百貨店」と
おっしゃってくださるお客様はとても多く、
今年、数年ぶりに出店をさせていただいた際は
懐かしいお顔にもたくさんお会いできて
本当に嬉しかったです^^

百貨店で出会う様々なお客様から、
僕たちだからこそできるサービスへの
ヒントをいただきました。

小柄サイズとはいえ、身長の高い5号の方や、
身長の低い9号の方もいらっしゃいます。
「新しい小柄サイズブランド」に
期待してご来店くださったのに
「私に合うサイズはないのね...」
お帰りになるお客様を見る度に、
とても心苦しく思いました。

わざわざ足を運んでいただいたからには
がっかりさせたくない、という気持ちから、
Cobittoならではのサービスが生まれました。

■サイズ調整

「小柄サイズブランドでも自分に合う
サイズがない」というお客様のために、
微調整をうけたまわることにしました。
このデザインのまま「着丈を長く、短く」
「もっとスレンダーに」「もっとゆとりを」
そんなご要望を叶えるお手伝いをし
「こんなにぴったりの洋服ははじめて」
お喜びいただくたびに、僕たちの
モチベーションもアップしていきました。

色・生地・デザインの変更

同様に、色・柄・生地・デザインの
ご変更希望のお声をいただくたびに、
「ご希望を叶えたい」という気持ちに
なっていきました。

お客様と対話しイメージを共有しながら、
デザインや色を一緒にお選びして
特別な1着を作っていく過程
僕にとっても楽しく、
その時間そのものが大切な思い出です。

■お直し

オーダーいただいたからには、お客様も僕も
納得のいく仕上がりでお渡ししたい。
ご着用いただいてみて気になるところがあれば、
お直しをお受けして最後まで責任を持ちたい
というところから、お渡し後のお直しも
うけたまわることにしました。

また、当時はサンプル便(オーダー前に
自宅に取り寄せご試着いただけるサービス)
も稼働しておらず、オンラインサイトから
直接お申込みのお客様には、お直しサービスが
安心材料になるはず!という気持ちもありました。

いずれも、デザイナーとパタンナーが
そろっているからこそ可能なことでした。
微調整から派生して、
「お客様をがっかりさせたくない」
「心から気に入っていただき
長くご着用いただきたい」という一心で
サービスを充実させていきました。

2:Cobittoの成長

Cobittoはおかげさまで創業10年近くになりました。

大阪南堀江にショップも構え、
広陵町のアトリエでは10名程のメンバーが
高い志をもって洋服づくりに励んでくれています。

僕とのりさん二人だけで小さくはじめたCobittoは、
チームとなりました。

そんな中で、メンバーから
初めての視点をもらうことも増えていきました。
二人だけでは見えていなかったことばかりです。

いちばん考えを揺り動かされたのは、
アトリエメンバーの一着に対する
プロ意識とお客様目線でした。

アトリエには、縫製・裁断・仕上げ
検品などさまざまな部署があります。
その一人一人がCobittoの洋服を
とても大事に思ってくれています。

そして全員が「自分が関わった洋服は
責任をもって送り出したい」
と言ってくれることがとても頼もしく、
本当にありがたいことだと感じています。

3:お直しからくる残念な気持ち

なんでも叶えたいという気持ちと裏腹に
無いものを作る難しさに直面しました。

お客様とのイメージが違ったり、
思ったように仕上がらなかった場合は、
出来上がった洋服から
微調整のお直しをさせて頂いていました。

お直しが発生する理由は様々ですが、
ご希望をうまくくみ取れていなかった等、
僕の力不足によるところもありました。
このような気持ちを味わわせてしまった方には
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

調整方法としては、
縫い代の量で調整したり、
パーツを取り替えたりして、
ご希望に近い形に再度作り直していました。

ただ縫製のプロとして誇りを持つメンバーから、
「長く着られる洋服をお届けするのに、
針跡が残っていたり、縫い代が少ないもの
(完璧ではないもの)を
お届けするのは心苦しい」
新品をお直しする心理的負担が、
僕が思っているよりもとても大きなものでした。

見た目は綺麗に仕上がっていたとしても、
長く着られる洋服という観点からいえば、
サービスとして果たしてどうなのか。

責任を持って縫い上げた洋服が返品になり、
縫い直しが発生し、完璧に仕上げたものを
ほどかなければならない。
一針入魂して作ってきたメンバーからすれば、
作り直しは、
とても残念な気持ちになります。

また、楽しみにお待ちいただいているお客さまも
とても残念な気持ちにさせてしまう。

自分の良かれと思ったことが、結果として、
残念な人を生んでしまっているという事実から、
自分たちのあり方を見直すことにしました。

そこから、
「直せるものは直してお渡しするのがベスト」
という考えと、
「直さなくてよい状態でのお渡しがベスト」
という違いに向き合うことになりました。

4:制作後のサービスから、制作前のサービス充実へ

デザインや生地変更などを希望される方は、
オーダーする時点で「もっとよくなる」
と期待をお持ちのはずで、
届いた洋服が思ったものと違っていたときの
がっかり感ははかりしれません。

お客様に洋服選びの楽しみを
体験していただきたくてやってきたのに、
ともすれば悲しいお買い物の記憶になって
しまっていたとしたら…だとすると
本当に申し訳なくやりきれない思いです。

創業当初はお客様も少なく、時間的にも
余裕があったからこそ続けられたサービスを、
当時よりはるかにたくさんのお客様のために
メンバーの負担を減らすために
どうするのがよいのかを考えました。

Cobittoならではのサービスは、
いったい誰のためものなのか。
サービスを廃止することも考えましたが、
やはりそれだけは避けたくて、
ミーティングを重ねました。

そしてたどり着いたのが、
「制作後にお直しをさせていただく」
というサービスから、
「制作前に時間をかけ、
お直しが発生しないようにする」
というサービスへの転換です。

5:Cobittoならではのサービスを廃止しないために

■9サイズ展開で選びやすく

そんな中で生まれたのが9サイズ展開です。
微調整は身長と身幅の違いから発生します。
ということは、ある程度の選択肢を
こちらがご用意できれば、お客様は
ご試着の段階で自分にぴったりのものを
選ぶことができると考えました。

豊富なサイズ展開はお客様からも
大変好評をいただき、アトリエメンバーは
新品お直しの件数が減り、よい流れができてきました。

■サービスと価格の明瞭化

色・生地・デザイン変更については、
いずれも僕のパタンナーとしての感覚に
頼るところが大きくなります。
袖を変えたらこういう感じになる「だろう」
生地を変えたらこういう感じになる「だろう」
という、現時点で目に見えないものを
想像でつくる作業になってきます。

大多数の場合は思ったとおりにおつくりでき、
とても喜んでいただけています。
が、思った仕上がりにならず僕自身もお客様も
がっかりということもたびたびありました。

そこで今回のサービス改定で、
つくってみないとわからない部分の確実性を
高めるために、サービス料と納期についての
ご協力をお願いすることといたしました。

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《 色変更 》
メインカラー以外の色にご変更の場合、
ご希望色の正確性を高めるために
制作前にはがきサイズの色見本を取り寄せ、
ご確認をお願いいたします。
個別に色見本の取り寄せとなることや、
制作にともなうリスクヘッジによるサービス料と、
納期に時間をいただくことを
ご了承いただけたらと思います。

《 生地変更 》
生地を変更することで、着心地やサイズ感が

変わることがたびたび発生していました。
「早くお届けしなければ」という焦りを減らし、
生地選びをより慎重に行うために
納期に時間をいただくことと、お選びの
生地によりサービス料が変動することを
ご了承いただけたらと思います。

《 デザイン変更 》
デザイン変更で思った仕上がりにならなかった、
というパターンを減らすため、
基本的にはトワル(別生地で仮縫いしたもの)
を制作させていただきます。
個別の型紙で制作したトワルでいったん
着用感をご確認くださいませ。そのうえで
実際におつくりする過程に入っていきます。
型紙・トワルそれぞれに制作料金を頂戴し、
納期にもお時間をいただけたらと存じます。

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Cobittoならではのサービスは上記のように、
「制作前に時間をかけ、
 調整料をいただくことでより確実性を高め、
 制作後のお直しを発生させないよう取り組む」
という姿勢を大切にいたします。

サービスと価格を明瞭化し、
・調整なくオーダーいただく場合
・調整料をいただき色、生地、デザイン等を
 変更のうえオーダーいただく場合
をお客様にお選びいただく形にしてまいります。

また上記変更にともない、お直し(再調整)は
ほぼ必要のない状態でお渡しできると
思われるため、お渡し後のお直しについては
有料とさせていただきますことを
何卒ご理解ご了承をいただけたらと存じます。

縫製不良などこちらに不手際があった場合は、
もちろん無料にてお直し対応をさせて頂きます。

6:サービス改定の内容

サービス改定日:202391

※横にスクロールしてご確認ください

内容 詳細 サービス料 納期  

サイズ
そのまま

調整なし ¥0 3週間程度
サイズ
微調整
着丈・袖丈・横幅・ネックライン調整 ¥0 3~4週間
色変更 同じ生地の色違い ¥2,000 4~5週間 はがきサイズ色見本お取り寄せ
生地変更 別素材
¥4,000~
4~6週間 はがきサイズ生地見本お取り寄せ
デザイン変更 大幅なデザイン変更


¥12,000

内訳
(型紙
¥5,000
トワル
¥5,000
トワル生地¥2,000)

5~8週間

1.生地、色変更の場合は、はがきサイズ見本をお取り寄せ

2.トワルを作成し、はがきサイズ見本と一緒にご郵送

3.可能な限りご来店またはテレビ電話にて着用感のご確認


4.その後製作に入る

※生地変更の場合、お選びになる生地によって料金が変わります
※デザイン変更と同時に色・生地変更もされる場合は③+④+⑤の料金となります
※お渡し後のお直しにつきましては有料となります(2,000円~)

 

7:僕たちのお約束

僕たちは小柄さんがファッションを
楽しめる世界を目指しています。
ご自身のライフスタイルに合うサイズを
選べる機会をお届けすることで、
「自分らしさのある洋服」が見つかることに
つながると信じています。

このたびのサービス改定で、お客様と一緒に
ぴったりサイズを見つけるための時間を、
これまで以上に丁寧に過ごさせてください。
どんな方にもぴったりを感じていただける洋服を
これからもつくっていきたいと思います。

これからもCobittoを、
どうぞよろしくお願いいたします。